女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家に車を走らせる。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。夜遅くにようやくアレックスの実家に到着した2人だったが、その直後、トラックに乗った謎の中年男が玄関先に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺する。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが、今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られてしまう。
『ハイテンション4K』当館での大ヒットを記念しまして、6月28日(土)12時30分の回★上映後にトークイベントを実施致します!
【オンライン先行販売】 6月26日(木) AM0時00分より。
【劇場窓口販売】残席がある場合、6月26日(木)劇場オープン時より、劇場窓口でも販売致します。
その他詳細については劇場までお問合せください。
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名称:『ハイテンション4K』公式パンフレット
内容:B5タテ・32P
販売価格¥1,200(税込)
執筆者:小林真里(映画評論家/映画監督)、伊東美和(ゾンビ映画ウォッチャー)、高橋ヨシキ(アートディレクター/映画評論家)、山崎圭司(映画ライター)ほか
●アレクサンドル・アジャ監督 ロングインタビュー収録!
【1】大阪
【2】東京
【3】名古屋
(2003年・フランス/91分/原題:Haute Tension/R15+/キングレコード提供)
監督:アレクサンドル・アジャ/出演:セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン
親友の実家に泊まることになったマリー。夜更け、突如謎の殺人鬼が現れ、惨劇の幕が切っておとされる!エクストリーム・ホラーの起点となった記念碑ホラーが4Kで復活!
(2007年/フランス/83分/原題: A l'interieur/R18+/OSOREZONE提供)
監督:ジュリアン・モーリー&アレクサンドル・バスティロ/出演:ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ、ニコラ・デュボシェル
凄絶な恐怖と戦慄が圧巻のフレンチホラー。クリスマス・イブの夜、出産間近の妊婦サラの家に、黒い服の髪の長い女が侵入し、巨大なハサミを手に襲いかかってくる。
(2018年/フランス・カナダ/91分/原題:Incident in a Ghostland/R15+/アルバトロス・フィルム提供)
監督:パスカル・ロジェ/出演:クリスタル・リード、アナスタシア・フィリップス、エミリア・ジョーンズ、テイラー・ヒックソン
『マーターズ』(08)の鬼才パスカル・ロジェが放つ、映画史上最も不快なトラウマ映画。姉と妹。過去と未来。事実と虚構。全ての“対比”に巧妙な罠が張り巡らされる。
①②③上映時間計:265分 ※18歳未満の方はご入場できません。
2000年代初頭、ホラー不毛の地フランスで突如勃発したニューウェイブ・オブ・フレンチホラー・ ムーブメントの先陣を切り、フランス発のホラー映画を世界的に認知させる大きなきっかけとなった記念碑的作品が、アレクサンドル・アジャ監督の長編2作目『ハイテンション』(03)だ。
同胞の『屋敷女』(07)や『マーターズ』(08)のみならず、ジェームズ・ワン監督の『ソウ』(04)やイーライ・ロス監督の『ホステル』(05)といった、ホラーファンの誰もが知る2000年代を代表するハリウッドのエクストリームなホラーよりもいち早く、この衝撃作が誕生していた意味も極めて大きい。若い女性が主人公のエクストリームなゴア描写と意表を突くツイストを含むスラッシャーに、ダークなサイコロジカルホラー、時に繊細で屈折したラヴストーリーをも融合した、フランス人特有の感性が込められた濃厚な組み合わせが独創的な『ハイテンション』は、20年以上経った今も決して色褪せることがない。
近年ジュリア・デュクルノー監督の『TITANE/チタン』(21)がカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、コラリー・ファルジャ監督のボディ・ホラー『サブスタンス』(24)がアカデミー賞で作品賞を含む5部門にノミネートされるなど、フランス人監督によるホラーの隆盛が顕著だが、その源流にあるのが『ハイテンション』なのだ。また同作のシニシズムと虚無的なエンディングは後世のホラーに脈々と受け継がれているが、その代表的作品がアリ・アスター監督の『ミッドサマー』(19)であり、オズ・パーキンス監督の大ヒット作『ロングレッグス』(24)だろう。
そう考えるとこの2025年 は、『ハイテンション』を再訪、もしくは初体験するのに絶好のタイミングではなかろうか? 映画館の大スクリーンで洗練された4Kバージョンを観られるこの機会を、決して見逃すな!
過激な殺人描写が公開当時、センセーションを巻き起こしたフレンチ・スラッシャーの金字塔。女子大生が友人の家でとんでもない惨劇に遭遇。殺人鬼によってさらわれた友人を救出するため単身決死の戦いを挑む。そしてクライマックスで明かされる衝撃の真犯人とは?!
主演はフランスの人気女優、セシル・ドゥ・フランス(『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(21)『画家ボナール』(23))と、今は監督としても活躍するマイウェン(『フィフス・エレメント』(97)『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(23))。
監督は本作でその才能を認められ、以降、『ヒルズ・ハブ・アイズ』(06)『ピラニア3D』(10)『クロール 凶暴領域』(19)といったヒット作を手がけ、ハリウッドを拠点に活躍する鬼才アレクサンドル・アジャ。リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープが製作、『屋敷女』(07) 『マーターズ』(08)などのフレンチホラー・ムーブメントの口火を切った重要作が20年ぶりに4Kで復活!ぶっ殺してでも、あんたを助ける!!
女子大生のマリーは親友のアレックスとともに、彼女の実家に車を走らせる。2人は都会の喧騒を逃れ、静かな田舎で試験勉強に励む予定だった。夜遅くにようやくアレックスの実家に到着した2人だったが、その直後、トラックに乗った謎の中年男が玄関先に現われ、手にした刃物でアレックスの両親と弟を次々と惨殺する。物陰に隠れ、必死で息を潜めるマリー。ところが、今度はアレックスが殺人鬼に捕まり、トラックで連れ去られてしまう。
1978年8月7日、フランス・パリ生まれ。
マリオン・コティヤール主演のSFロマンス『Furia』(原題 99)で長編監督デビュー。監督2作目の『ハイテンション』でブレイクし、ウェス・クレイヴンに招かれハリウッドでリメイク版『ヒルズ・ハブ・アイズ』(06)を監督。同作は世界興行収入7000万ドルを超えるヒットを記録する。
その後も、キーファー・サザーランド主演『ミラーズ』(08)、リメイク大作『ピラニア3D』(10)、ダニエル・ラドクリフ主演『ホーンズ 容疑者と告白の角』(15)、世界興収9000万ドルのパニックホラー『クロール 凶暴領域』(19)、メラニー・ロラン主演のSFスリラー『オキシジェン』(21)といったヒット作・話題作を立て続けに監督。
現在は『クロール 凶暴領域』の続編『Crawl 2』(原題)を製作中。
プロデュース作に『P2』(07)や『マニアック』(12)がある。父親は映画監督のアレクサンドル・アルカディ。母親は映画評論家のマリージョー・ジュアン。義母は映画監督のディアーヌ・キュリス(『ペパーミント・ソーダ』『女ともだち』)。義弟は小説家で脚本家のサシャ・スパーリング。
『ハイテンション』には、とても感銘を受けた。よく作られていたし、アメリカのホラーのイメージとかに影響されていたし。そのフィルムメイキングに反応したの。どうやって演出したのかとか。テンションのあげかたも。とても身近に感じられる作品だった。純粋なホラー映画ということよりも、素晴らしいフィルムメイキングに惹かれたの。『ジョーズ』みたいにテンションを作り上げていた。心から感銘を受けたわ。
あの“アジャなテンション”から、もう22年も経つのか!!!“ピラニア”も“人喰い鰐”も“リメイク”も“原作モノ”も良かった。だが最も“ハイテンション”なアレクサンドル・アジャ監督のホラーは間違いなく本作だ。彼の存在を世界に轟かせたあのフランス発の“逸品”が、4K劇場公開される。もう”ハイテンション“にならざるを得ない!”テンション“爆上がり!ただし、猛烈に怖いぞ。痛いぞ。
2003年、ホラー不毛の地フランスで突如産声をあげた『ハイテンション』が号砲となり、『ソウ』『ホステル』へと続く2000年代のエクストリーム・ホラーの歴史が鮮烈に幕を開けた。この作品が存在しなければ、『RAW 少女のめざめ』や『サブスタンス』といったマスターピースも生まれなかったかもしれない。
このパイオニア的な重要作4K版の日本劇場公開を祝福したい。
ディーン・クーンツの『インテンシティ』に着想を得たスリリングな物語に、『サンゲリア』のジャンネット・デ・ロッシによる超残酷メイクを加えた地獄のコンビネーション!
アレクサンドル・アジャ監督は『ハイテンション』を愛の物語だと語るが、それはとてつもなく凶暴で血みどろの愛だ。
ソリッドの極み。今改めて観ても全く無駄がない。速攻で惨殺、誘拐からの追撃、息の詰まる暴力攻防!!見せ場を矢継ぎ早に放ち全速で駆け抜けていく。
フレンチホラー界に留まらず、全世界のスラッシャーでもトップクラス。まさに10年に1本の傑作映画。未見の人にも是非この衝撃を体感してほしい。
ブッ飛ばされる!!!
正統的なスラッシャー映画の醍醐味がたっぷり詰め込まれているだけでなく、ラストのあっと驚く意外な趣向が、この映画を独特なものにしていると思います。
しかもそのヒントが前半のいくつかのシーンに散りばめられていたことに気付いて、その巧みなシナリオに唸りました。
これはすごい!!
スプラッターホラーを殆ど見ない僕でも、冒頭の叙述トリック(生首に〇〇〇させてたんかい!)から圧倒的に惹き込まれる!コントラストバキバキの絵に映えまくる!CGでは出せない温かみのある血飛沫!ここからあの傑作ワニ映画『クロール -凶暴領域-』に繋がるのかと、感慨深くなりました!続けるもんですなあ!
すべてにおいて容赦なし。暴走する愛情。飛び散る血しぶき。強引な展開も反則技もなんのその。アジャだから許す。アジャだからOK。われらがアジャの原点ここにあり。新世紀のフレンチホラーはここからはじまったのだ。壮絶な血まみれのラブストーリー(皆殺しの挽歌)に心して震えろ。
なんと今回は4Kで復活だ。あの興奮を4Kで、大スクリーンで、みんなで共有できるなんて!こんな日がくることを19年前の自分に教えてやりたい。長生きしてよかった。